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パーカスなんて誰でもできる!そう言われないために<吹奏楽あるある>

私の合奏では楽曲の和声に基づいた音楽作りのアプローチがほとんどです。調性やコード進行、非和声音などの色彩感に始まり、旋律の歌い方など、それらのほぼ全てにおいて和声が軸となっており、ある意味和声法の理に叶い過ぎていて、オーソドックスすぎる演奏かも分かりません。さて、今回のテーマはベース進行についてです。日本の吹奏楽界は総じて平面的に演奏してしまいがちであると感じますが、やはりスコアを見て、なぜここが和音の転回形になっているのか、その時にベース担当者として何ができるのか、どこへ重力は推移しようとしているのか、転調へのきっかけや急に少し目立つべきベースのソロ的な数音などを読み取れるかどうか。これなくしてベースマスターの称号は得られません。合奏では私もこの部分を非常に大事にしています。ここが変わらないと、曲を土台から変えることができないから。だから指揮台からベースの皆さんに色々逐一お願いするわけですが、その時に打楽器の皆さんがどうしているか。実は見てますよぉ〜!特にマーチのバスドラム(シンバル)も少なからず連動してくれると、音楽がめっちゃ立体的になります。ぜひ試してみてください。やり過ぎるとおかしいので、その塩梅を見つけてみてください。この話はマーチのバスドラのみならず、トランペットとスネア、木管と鍵盤、ティンパニと指揮者などというように、パーカッションと連携する楽器や人が必ずいます。その時に、やはり平面的に自分だけのことをするのではなく、誰とチームなのかということを察知して、共演しようとすること。これは打楽器群のみならず、全奏者において大切なことかもしれません。

吹奏塾 in 名古屋より
2022年課題曲マーチ「ブルー・スプリング」鈴木雅史作曲(March “Blue Spring” / Masafumi Suzuki)

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【吹奏楽指揮&指導者 堀江龍太郎】
公式ホームページ:brass.monster/
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略歴:
指揮者、作編曲家、吹奏楽指導者。東京芸術大学附属高校、ライプツィヒ音楽大学、ベルリン芸術大学大学院首席卒業。ドイツ国家演奏家資格取得。ドイツ国立音楽学校専任講師、メニューイン音楽財団ソリスト、ノルトハウゼン歌劇場契約団員、東京佼成WOやゲヴァントハウス管弦楽団等、国内外の交響楽団で多数客演を務め、過去通算3,000回を超える演奏会に出演。北海道十勝しみず吹奏楽団音楽監督。客演指揮、コンクール審査、学校指導、個人レッスンを国内外で行う。

吹奏楽指導経験:
全国の中学高校大学など70校以上を指導。台湾の吹奏楽団や高校の指導、中国や韓国では個人やグループレッスンも行う。遠隔地においてはオンラインを活用したレッスン、客演指揮やアンサンブルコンテストなどの作編曲も行う。現在、誰もが参加できる吹奏楽合奏講習会や吹奏塾を全国各地で開催。直近の予定はこちらから↓
brass.monster/

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#tuba #percussion

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